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身につけるもの 〜私の海外留学体験〜

 ソフィア外語学院の講師になる前、私はカナダに留学しました。カナダに向かった理由は、英語のスキル・アップの他にも目的がありました。人生の中で体験できることには限りがありますが、それでもできる限り多くのものを目にし、耳にし、実感してみたかったからです。
 留学を決めてから、まず最初にした準備は手続きでした。留学手続きを代行する企業がありますが、私はここからが勉強だと思い、それらには頼らず全て自分でやることにしました。インターネットを使ったのですが、多少時間はかかったものの、意外にも難しいことではありませんでした。準備に追われている間にすぐに出発日がやってきました。海外へ一人で行くのは初めてではありませんでしたが、それでもやはり初めての国。目に見える全てが新しく、興奮も緊張もしばらくは不安となって続きました。
 学校にも慣れ、友人も増え、自分なりに毎日の生活のリズムが出来てくると欲がわいてきます。もっと多くのものを見てみようと好奇心いっぱいでどんどん外に向かいました。広大な自然、様々な行事、そこに住む人々の生活や習慣。カナダらしいそれらを直に感じることができました。日本にいる時には映像でしかなかったようなことばかり。そこに行ったからこそ、まさに実体験できたのでした。
 また、ヨーロッパ、アジア、南アメリカなど、世界各地に友人ができたのも留学の意味を大きくしました。彼らとお互いの国について何時間も話したことがあります。どんなテーマでも様々な考え方がありました。思ってもない様な意見が出るのです。それは個々の人間性もさることながら、それ以上に、いやそれ以前に「国」の違いが大きくかかわっていることを感じました。日本にいた時には年齢や男女の別、家庭環境などで一人一人人間が違っているわけですが、それに育った国が違うという要素が入るだけでとても新鮮でした。しかし、同時に国が違っても理解しあえるということも体験できました。これは本当に良かったです。そこには、同じ人間として分かりあえるという喜びがありました。
 知らないもの、新しいものに目を向けることでいろいろなことが分かるものです。それはいいことも悪いこともありますが、それを知ることも大切なのだと思います。私の場合、「英語」を勉強したことがきっかけで海外へ行きました。身につけた英語を使って多くのことを発見し、体験できました。もし英語を勉強していなければ、同じように海外に行っても、見えるものは、きっと少なくなっていたでしょう。
 「身につけるもの」は、いろいろな言葉に当てはまります。それは目に見えるものにも、そうでないものにも使いますが、私は英語を身につけたことによって、この様に多くを得ることができました。自分が身につけたものを生かし、さらに多くを学ぶ、そしてもっと大きなことが身につく。そんなことを繰り返しながら、より良き人生を送りたいものです。
2008年4月2日


名古屋の総合英語・英会話スクール:ソフィア外語学院/名古屋市千種区本山校